2020.10.10

荒れる時は「大荒れ」の京都大賞典。
過去の激走馬に似た3頭に夢託す

  • text by Sportiva
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 また、2014年に6番人気で2着に入ったタマモベストプレイも、ドレッドノータスと同様のパターン。こちらは、3歳春にGIIIきさらぎ賞(京都・芝1800m)を勝ったが、クラシックでは善戦止まりに終わって、以降に出走した重賞でも、掲示板(5着以内)に載るか、載らないか、という結果が続いていた。

 おかげで、直前のオープン特別で勝っていたものの、重賞のここでは伏兵扱いにすぎなかった。しかし、前走できさらぎ賞以来の勝利を飾った勢いもあってか、久々に重賞で好走。2着に食い込んだ。

 これらに近いタイプも、今年のメンバーにいる。ステイフーリッシュ(牡5歳)である。

 同馬も、3歳春にGII京都新聞杯(京都・芝2200m)を快勝。キャリアの初期に重賞タイトルをつかんでいる。ただし、その後は2着、3着という結果は残しているものの、長らく勝利からは遠ざかっている。

 前走も、GIIオールカマー(9月27日/中山・芝2200m)で3着。重賞の常連で力があるのは間違いないが、勝ち切れていないため、今回も1、2を争うような人気馬になることはないだろう。しかしながら、例に挙げた2頭と同じく、かつて重賞を勝った京都を舞台にしたこの一戦で、一発かましてもおかしくない。

 最後にピックアップしたいのは、重賞を2勝以上している実績馬でありながら、直近のレースで揮わず、人気を落している馬だ。

 過去の例を挙げれば、冒頭で記したヒットザターゲットである。同馬は、明け4歳初戦のレースでオープン入り。そして、その春にGIII新潟大賞典(新潟・芝2000m)を、5歳となった翌春にもGIII小倉大賞典(小倉・芝1800m)を勝っている。

 だが、重賞2勝目を挙げて以降は苦戦続き。前走のGI宝塚記念(阪神・芝2200m)では11着と惨敗した。その結果、京都大賞典では人気が急落。単勝オッズは160倍を超えていたが、宝塚記念の覇者ゴールドシップらが馬群に沈むなか、あっと驚く激走を見せて大波乱を起こした。