荒れる時は「大荒れ」の京都大賞典。過去の激走馬に似た3頭に夢託す (2ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

重賞初挑戦となるカセドラルベル重賞初挑戦となるカセドラルベル 今年も、このタイプの上がり馬がいる。カセドラルベル(牝4歳)だ。

 同馬は、6月の2勝クラス、8月の3勝クラスと連勝してオープン入り。今回、初の重賞出走となる。

 GI馬やGI経験豊富な馬が何頭も出走するここでは、さすがに上位人気は見込めないが、過去の例からして、大駆けの可能性は十分に秘めている。伸び盛りの4歳秋ということを考えても、侮れない存在だ。

 続いて狙いたいのは、2歳時や3歳春の早い段階で重賞を勝っていながら、その後、重賞タイトルから遠ざかっている馬だ。

 たとえば、冒頭で触れた2019年の勝ち馬ドレッドノータスがそう。同馬は、2歳の時にデビュー2連勝を飾って、GIII京都2歳S(京都・芝2000)を制している。しかしその後は、期待されたクラシックで揮わず、4歳時、5歳時の前半は条件クラスでもがく日々が続いていた。

 そして、5歳秋になって、1600万下(現3勝クラス)、オープン特別と連勝。再び重賞戦線で奮闘するようになったものの、そこではなかなか結果を出せず、6歳秋に挑んだこのレースでも低評価にとどまっていた。

 だが、かつて重賞を勝った京都が舞台で、状態も整っていたのか、思わぬ好走を披露。久しぶりの重賞制覇を遂げて、大波乱の立役者となった。

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