2020.10.04

スプリンターズSは穴党記者の出番。
今の中山の馬場に合う3頭で大勝負

  • 土屋真光●文 Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 大野記者はもう1頭、穴馬候補の名前を挙げた。

メイショウグロッケ(牝6歳)です。前走のGIIセントウルS(9月13日/中京・芝1200m)では、12番人気の低評価ながら、あっと驚く走りで2着。穴候補として注目しています。

『前に騎乗した時と比較しても、馬体に柔らかさがあって、いい雰囲気でした。決してフロックではないですよ』と、鞍上の浜中俊騎手も手応えを得た様子でした。モズスーパーフレアの逃げでハイペース必至のなか、展開がもつれての浮上を見込んでいます」

 木南記者ももう1頭、気になる馬がいるという。

「昨春の高松宮記念を勝ったミスターメロディ(牡5歳)です。狙ったレースを仕留めるのが、藤原英昭厩舎の真骨頂。セントウルS(3着)でひと叩きして、ここではさらに調子を上げてきそうです。

 手前を替えるのが、右回りだともうひとつなのですが、それでも昨年は、セントウルS8着からスプリンターズSで4着と、トップレベルとも差のない競馬を見せました。今年は中京開催だったこともあって、セントウルSでも3着と奮闘。ステップレースとして十分な結果を残して、本番が楽しみになりました。

 鞍上は福永祐一騎手。コントレイルのクラシック三冠挑戦を控えていますが、ここでも丁寧な騎乗で、好勝負を演じてくれると思っています。

 ミスターメロディの父は、スキャットダディ。時計のかかる芝が大得意の血統です。同じ父を持つレディオーレリアが、欧州のタフな馬場で活躍。アスコット競馬場(英国)の2歳重賞では、ぶっちぎりの競馬を見せています。そうした例からも、ミスターメロディにとって、今の中山はプラスに働くのではないでしょうか」

 ハイレベルなメンバーがそろったスプリンターズSだが、絶対的な"主役"は存在しない。その分、荒れる可能性は十分に考えられる。その片棒を担ぐ馬が、ここに挙げた3頭であっても不思議ではない。