横山ルリカ、スプリンターズSの軸選びに苦悩。3つの傾向がカギ! (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • 田中亘●撮影 photo by Tanaka Wataru

 また、過去のスプリンターズSは継続騎乗の馬がずっと勝っています。しかし今回は、元の騎手に戻るという馬も含めて、有力馬の乗り替わりが多いのです。

 そして今年の中山は、例年よりも1秒以上時計が掛かっているので、適性が問われるところです。そういった意味で、3月の道悪の高松宮記念で好走した馬たちは、重い馬場への適性という点で注目せざるを得ません。

 そういったことを踏まえると、グランアレグリア(牝4歳)とモズスーパーフレア(牝5歳)の一騎打ちで、どちらかが軸になるかなと思っています。

 グランアレグリアはこの春、GI安田記念(東京・芝1600m)でアーモンドアイを破るなどすばらしいパフォーマンスを見せてくれました。休み明けでも問題ないですし、高松宮記念で2着という内容から馬場適性もありそうです。

 ただ、安田記念のあの勝ちっぷりは、1200mの高松宮記念からのレースという流れがありました。また1200mに戻してどうなるのか、さらに初の中山コースでどうか、といった懸念はあります。(主戦騎手だった)ルメール騎手に戻りますが、乗り替わりについてもデータ的に気になるところです。とはいえ、レースが終わってみれば、「やっぱりルメールさんかぁー!」ってこと、よくあるんですよね(笑)。

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