スプリンターズSは血統的傾向が重要。コース相性もバッチリな2頭を選んだ (3ページ目)

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Sankei Visual

 ミスタープロスペクター系からもう1頭、「父仔制覇」を狙うロードカナロア産駒の中からダイアトニック(牡5歳/栗東・安田隆行厩舎)を挙げたい。同馬は昨年のGⅡスワンS(京都/芝1400m)で怒濤の追い込みを決めて重賞初制覇した。

 今年6月のGⅢ函館スプリントS(函館/芝1200m)で重賞2勝目を飾った走りも圧巻で、2番手追走から楽に抜け出して2馬身差をつける完勝だった。勝ちタイム1分07秒5はコース史上2位タイの好タイムだ。前走のGⅢキーンランドC(札幌/芝1200m)は15着と大敗したが、洋芝の重馬場が合わなかったのだろう。重馬場の高松宮記念では3着に入っているため、洋芝でなければ多少馬場が渋っても問題ないはずだ。

 以上、今年のスプリンターズSは、ミスタープロスペクター系の2頭、モズスーパーフレアとダイアトニックに期待したい。

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