ダービー馬の全弟アルマドラード。厩舎スタッフが「さすが」と感嘆 (2ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

 このレイデオロの4つ下の全弟となるのが、アルマドラード。兄と同じ厩舎に所属し、ここまで順調に調整を重ねている。その様子を、関東競馬専門紙のトラックマンが伝える。

「アルマドラードについては、藤沢厩舎のスタッフからも好評価が聞かれます。馬体重は490~500kgほどあって、『兄レイデオロに似ていて、馬っぷりがとにかくいい』とのこと。その好馬体からはパワフルさがにじみ出ていて、『さすが、と思わせる走り』とスタッフは目を細めていました」

 偉大な兄を引き合いに出すコメントからも、現状の感触はかなりよさそうだ。兄との比較という意味では、こんな声も聞かれたという。トラックマンが続ける。

「レイデオロのひとつ下の弟、レイエンダ(牡5歳)も全兄となりますが、これら2頭の兄は、パドックでイレ込む面がありました。しかし、アルマドラードは『兄たちと比べると、非常におとなしい』そうです。この気性のままなら、『クラシックも狙えるのでは』とスタッフは話していました」

 デビュー戦は10月11日の2歳新馬(東京・芝2000m)を予定。鞍上はクリストフ・ルメール騎手が務める。

 陣営の評価がすこぶる高いアルマドラード。兄レイデオロに続いて、クラシック戦線で主役を張る存在となるのか、初戦から見逃せない。

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