オールカマーは実績よりも適性。穴党記者は斬新すぎる穴馬4頭を推す (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

オールカマーでの大駆けが期待されるセンテリュオオールカマーでの大駆けが期待されるセンテリュオ こうした状況を踏まえて、太田記者が穴馬候補に挙げたのは、センテリュオ(牝5歳)だ。

「今の中山は馬場が荒れているとはいえ、良馬場なら、面白い存在と見ています。昨秋のGIエリザベス女王杯(京都・芝2200m)で4着と健闘し、前走のGIIIマーメイドS(6月14日/阪神・芝2000m)ではトップハンデの55kgを背負いながらも2着と好走。やや重の馬場で、前残りの展開だったことを考えれば、勝ちに等しい内容だったと思います。

 全兄トーセンスターダムはオーストラリアに移籍後、6歳になってからGI2勝を挙げました。遅咲きの血統で、これからまだまだ期待できます。同馬を管理する高野友和調教師も『馬体が充実してきて、もっと上を目指せる』と、今後に向けての手応えを口にしていました。

 また、今回はコース適性を見込んで、あえて牡馬にぶつけてきました。10月にある牝馬限定のGII府中牝馬S(東京・芝1800m)に臨むことも視野に入れていたと思いますが、『(東京のような)直線がダラ~ッと長い左回りで走るイメージがない』(高野調教師)という見立てもあっての選択のようです」

 太田記者はもう1頭、推奨馬を挙げる。

ステイフーリッシュ(牡5歳)です。何より手堅さが魅力。2200mという距離も、過去4戦して1勝、2着2回、3着1回と適性が高いです。

 特に年明けのアメリカジョッキークラブC(2着。1月26日/中山・芝2200m)では、勝った1番人気のブラストワンピースを最後まで苦しめました。それに、同レースでは今回有力馬に挙げられるミッキースワロー(4着)にも先着しています。時計がかかる今の中山の馬場も合うと思います」

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