神戸新聞杯はコントレイルが鉄板も、気になる無敗馬がもう1頭いる (3ページ目)

  • 大西直宏●解説 analysis by Onishi Naohiro

 結局、コントレイルの取りこぼしは考えられない神戸新聞杯ですが、3着までに与えられる菊花賞への優先出走権争い、つまり2、3着の残り2枠を巡る争いは熾烈です。

およそ10カ月の長期休養明けで神戸新聞杯に挑むグランデマーレおよそ10カ月の長期休養明けで神戸新聞杯に挑むグランデマーレ ということで、今回の「ヒモ穴馬」は、菊花賞出走のためには3着以内に入ることが必須となる2勝馬の中から、ピックアップしたいと思います。最も食指が動くのは、長期休養明けながら、2戦2勝と無傷のグランデマーレ(牡3歳)です。

 コントレイルとは格的に大きな差がありますが、グランデマーレも同じ"無敗馬"。2歳秋に1勝クラスの葉牡丹賞(中山・芝2000m)をレコード勝ちした素質馬で、その後の骨折がなければ、クラシックでも有力候補に挙げられていたと思います。

 今回、何より魅力を感じるのは、骨折して10カ月ぶりの実戦ながら、クラシックの前哨戦である神戸新聞杯に参戦してきたことです。

 通常、こういう長期休養明けの馬は、もはやクラシックにはこだわらず、条件戦を一つひとつクリアして、「勝負は古馬になってから......」という選択をするケースが多いです。にもかかわらず、グランデマーレはぶっつけで神戸新聞杯、それもコントレイルがいるレースへの参戦を選択してきました。この点において、陣営の同馬に対する期待というか、熱意が感じられます。

 万が一、今回コントレイルに負けがつくとすれば、グランデマーレのような未知の部分が多い馬が実はとんでもなく強かった、というパターンしか考えられません。はたして、グランデマーレにそこまでの力があるのか、興味深いところです。

 そこまでの力がないにしても、菊花賞への出走権争いにおいて、グランデマーレの走りからは目が離せません。コントレイルとともに、今年の神戸新聞杯は2頭の無敗馬のレースぶりに注目したいと思います。

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◆オールカマーは実績よりも適性。穴党記者は斬新すぎる穴馬4頭を推す

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