ルージュバックの弟テンカハル。「追うごとによくなっている」 (2ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

 テンカハルはすでに入厩。デビューに向けて、着々と準備を重ねている。現時点でスタッフはどんな感触を得ているのだろうか。関西競馬専門紙のトラックマンがその様子を伝える。

「少し前、テンカハルの状態をスタッフに聞いた時は、『高い馬の雰囲気はあるが、まだ大型で緩さが残る』とのことでした。それが今、『追うごとによくなっている。徐々に首を使って走れるようになってきた』と、スタッフの評価は急上昇していました」

 なお、同馬の走りについては、姉ルージュバックとの比較も交えて、こう評していたという。トラックマンが続ける。

「レースのスタイルについては、『現状ではキレるイメージというより、スピードに乗せて、長くいい脚を使うイメージ』とスタッフ。ルージュバックは父マンハッタンカフェでしたが、『テンカハルは、父キングカメハメハの特徴が出ている』と話していました」

 デビュー戦については、10月3日の2歳新馬(中京・芝2000m)を予定しているが、「状態次第では1週早める可能性もある」とトラックマン。いずれにせよ、その雄姿はまもなく見られそうだ。

 矢作調教師も一目置くテンカハル。はたして、どんな走りを見せてくれるのか。間近に迫った初陣に注目である。

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