ローズSで狙うべきは「春の実績馬」か、それとも「夏の上がり馬」か (3ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Yasuo Ito/AFLO


ローズSでの一発が期待されるリリーピュアハートローズSでの一発が期待されるリリーピュアハート 吉田記者はもう1頭、オークスで穴人気となったリリーピュアハート(牝3歳)を推す。

「現在の中京の馬場を考えると、先行脚質で、馬体重以上のパワーを感じさせる同馬が面白そう。立ち爪や短めのつなぎからも、通常より時計がかかる設定が合いそうなタイプです。キレる馬を封じる、早めの仕掛けができれば、上位争いが期待できます。

 過去4走連続で手綱を取っている福永祐一騎手が今回も騎乗。追い日の調教には、2週続けて同馬にまたがるほどの熱の入れようです。陣営も秋華賞出走への権利取りに意欲満々。好勝負必至と見ています」

 リリーピュアハートについては、松田記者も有力視している。

「昨年10月の未勝利戦を勝って、続く1勝クラスのゆりかもめ賞(2月9日/東京・芝2400m)も完勝。2走前のオープン特別・忘れな草賞(4月12日/阪神・芝2000m)こそ3着に敗れましたが、直後のオークスで3着となった勝ち馬ウインマイティーとはコンマ2秒差で、隠れた実力馬と言えます。

 オークスでは発馬につまずいて、後方からの競馬。先行力を生かす馬が、大舞台で慣れない競馬を強いられたのが痛恨でした。レース後、鞍上の福永騎手も『今日はスタートで大きくつまずいた。それが、すべて』と悔しさを露わにしていました。

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