2020.09.05

小倉2歳Sで狙い目の2頭。あの快速馬の
産駒でコース適性もバッチリ

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Sankei Visual

 先に挙げた2頭では、メイケイエールを上に見たい。8月22日に行なわれた新馬戦(小倉/芝1200m)は、最内枠スタートからじっくりレースを進めると、直線に入って外に持ち出されてからは馬なりのまま差を広げ、ゴール前では5馬身の大差をつけていた。勝ちタイム1分09秒4はそれほど速くはないが、かなりの大物感が漂う。

 血統を見ると、祖母ユキチャンは珍しい白毛のアイドルホースで、地方交流重賞のGⅡ関東オークス(川崎/ダート2100m)の勝ち馬。メイケイエール自身は鹿毛だが、母シロインジャーも白毛という"白毛ファミリー"だ。どちらかというとダートが得意な一族だが、父ミッキーアイルの鹿毛を受け継いだように、父系の血が濃いのだろう。父のように短距離~マイル戦線での活躍を予感させる走りに期待したい。

 もう1頭のアールラプチャーは、8月30日の新馬戦(小倉/芝1200m)を勝ったばかり。中6日の連闘になるが、前走のレース内容はなかなかのもので、好スタートからスムーズに2番手を追走し、直線では他馬を寄せつけずに押し切った。勝ちタイム1分08秒8はメイケイエールよりも0秒6速い。ここで通用する力はあるだろう。

 連闘での出走を不安視する見方もあるだろうが、過去20年で連闘だった出走馬は31頭おり、2001年タムロチェリーと2004年コスモヴァレンチが勝利している。さらに、「新馬戦を勝利して連闘した牝馬」に限ると、コスモヴァレンチと2014年ロットリー(16着)の2頭で、数は少ないが勝率は50%と高いものになっている。

 アールラプチャーは当初から連闘での重賞挑戦を予定していたようで、新馬戦で仕上げきっていないはず。さらなる上積みが期待できる。

 以上、今年の小倉2歳Sは、ミッキーアイル産駒のメイケイエールとアールラプチャーに期待する。