関屋記念は戦歴が真逆の4歳馬2頭に注目。激走を予感させる好材料が揃う (3ページ目)

  • 大西直宏●解説 analysis by Onishi Naohiro

 さらに今回、横山典弘騎手が続けて騎乗することも好材料でしょう。前走は回ってきただけで終わってしまいましたが、今度はいろいろなことを考えていると思いますよ。どれだけ人気が落ちるかわかりませんが、低評価になればなるほど、馬券的な妙味は増しますし、一発への期待も膨らみます。

関屋記念での一発の可能性を秘めているアンドラステ関屋記念での一発の可能性を秘めているアンドラステ 人気が急落するようなら、クリノガウディーこそ、穴馬としてオススメですが、今回の「ヒモ穴馬」には、もう1頭別の馬を取り上げたいと思います。

 クリノガウディーと同じ4歳馬ですが、その戦歴は真逆とも言えるアンドラステ(牝4歳)です。ずっと重賞を走り続けてきて1勝馬のまま、というクリノガウディーとは違って、アンドラステは大舞台の経験は少ないものの、条件戦を地道に勝ち上がってきて全4勝。いまだ底を見せていません。

 前走のGIIIエプソムC(6月14日/東京・芝1800m)では、重賞初挑戦で、しかも牡馬相手ながら4着と善戦。初めて3着以内を外す結果となりましたが、不良馬場で、内が極めて有利な展開のなか、ただ1頭、馬場の真ん中から脚を伸ばしてきた姿には、着順以上の凄味を感じました。

 今回は、2走前の3勝クラス・パールS(5月16日/新潟・芝1800m)で快勝している新潟コース。厩舎サイドの判断を見ると、左回りの走りがいいので、牡馬相手でもエプソムC→関屋記念というローテーションを組んできた様子がうかがえます。

 鞍上は、デビュー2年目にしてメキメキと頭角を現している岩田望来騎手。現在48勝を挙げて、全国リーディング8位という好成績を残しています。その勢いは、父である岩田康誠騎手を完全に凌いでいます。

 唯一物足りないのは、重賞勝ちがないことでしょうか。成績向上とともに、今春あたりからは重賞で有力馬に乗る機会も増えてきているのですが、なぜか結果に結びつけることができていません。エプソムCでも、馬場や展開がもう少し味方してくれていれば、重賞初勝利もあったと思うのですが......。

 そのうっ憤を晴らすためにも、関屋記念での奮起が期待されます。アンドラステとのコンビで初の重賞制覇なるか、注目です。

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