2020.08.07

エルムSはリピーター、オープン入り初戦馬、
GI馬が穴馬券を後押し

  • text by Sportiva
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

 というわけで、今年も前走で3勝クラスのダート戦を勝ち上がってきたばかりの馬には注意を払うべきだろう。

 今回のメンバーで、この条件に当てはまるのは、バスカヴィル(牡6歳)だ。

 同馬は6歳のベテランだが、長い間、条件クラスで燻っていた。2歳秋、デビュー2戦目で勝利を挙げるも、そこから500万下(現1勝クラス)で長らく苦戦。さらに、4歳秋になってやっと同クラスを卒業するも、そこからまた、1000万下(現2勝クラス)で伸び悩んでいた。

 それが今年、明け6歳となって覚醒。2走前の2勝クラス・利根川特別(4月18日/中山・ダート1800m)を圧勝すると、続く3勝クラスの丹沢S(5月24日/東京・ダート2100m)でも勝利を飾って、一気にオープン入りを決めた。

 今回は、粒ぞろいのメンバーが集結。さすがに上位人気は見込めないが、今の勢いからして、チャンスは十分にある。条件クラスを勝ってきたばかりの馬が、過去に何度か勝利を飾っている例を鑑みれば、一発あっても不思議ではない。

 最後に取り上げたいのは、人気薄のGI馬である。というのも、地方交流を含めて過去にGI勝ちのある馬が、人気を落したこの舞台で反撃を見せているからだ。

 いい例となるのは、2011年に8番人気で2着となったオーロマイスター、2015年に5番人気で2着に入ったグレープブランデー。前者は前年の秋に地方交流GIのマイルCS南部杯(盛岡・ダート1600m)を、後者は3歳時に地方交流GIのジャパンダートダービー(大井・ダート2000m)を、5歳時にもGIフェブラリーS(東京・ダート1600m)を勝っていたが、いずれもその後はパッとせず、低評価に甘んじていた。