2020.07.25

アイビスSDは千直「スペシャリスト」が軸。
斤量軽い牝馬と好配当を狙う

  • 大西直宏●解説 analysis by Onishi Naohiro

 ライオンボスの魅力は、何より千直向きのスピードがあること。そして、どのレースでもスタートを決めて、小細工なしに自慢の先行力で前に行き、外ラチまで寄せてそのまま押し切るという、千直のセオリーを体現した競馬っぷりに惹かれます。

 千直は、負担重量が増えれば増えるほど、普通のレース以上に大きなハンデを伴うのですが、ライオンボスは斤量58kgを背負った昨秋のルミエールオータムダッシュ(2着)や、斤量57.5kgを背負った前走の韋駄天S(1着。5月24日)でも崩れていません。やはり、千直の適性が他とは違います。

 今回は、近走の中では軽い斤量57kg。韋駄天Sで戦った馬たちとの斤量差は縮まりますから、優位性は一段と増します。

 昨年のアイビスSDは、風の影響もあったようで前半のペースが上がらず、勝ち時計は55秒1にとどまりましたが、ライオンボスの持ち時計は53秒9。今年、レコードを更新する可能性は十分にあると見ています。

 7枠13番と枠順もまずまず。雨でグチャグチャの不良馬場になって......といった極端な状況にならない限り、今年も軸として信頼の置ける存在だと思っています。

 このライオンボスに次ぐ、2番手グループの争いが今年は激しくなりそうな予感がします。馬券検討においては、ライオンボスに迫るのはどの馬か? それを見極めることが、重要なポイントになるのではないでしょうか。

 ライオンボスが"千直のボス"に君臨するようになって1年と少々。その間、昨年の韋駄天SとアイビスSDは、カッパツハッチ(牝5歳)がいずれもライオンボスの2着に入線。昨秋のルミエールADは、レジーナフォルテ(牝6歳)が斤量と枠順の差を生かして、ライオンボスにクビ差先着して勝利を飾りました。そして今春の韋駄天Sでは、ジョーカナチャン(牝5歳)がライオンボスにアタマ差の2着と奮闘しました。

 また、今回は2年前のアイビスSDでワンツーを決めた森田直行厩舎のダイメイプリンセス(牝7歳)とラブカンプー(牝5歳)も参戦。ダイメイプリンセスは前走の韋駄天Sで久々に3着と好走し、ラブカンプーも前走のGIII CBC賞(7月5日/阪神・芝1200m)を勝って、長期不振から奇跡の復活を果たしました。2頭とも上り調子で侮れません。

 ざっと名前を挙げたこれら5頭は、すべて牝馬。やはり千直では、斤量の軽い牝馬を無視することはできません。