函館記念は高額配当が当たり前。
意見割れた穴党記者が推す4頭の穴馬

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

バイオスパーク(牡5歳)です。前走のオープン特別・都大路S(5月16日/京都・芝1800m)では惜しくも2着に終わりましたが、直線で一度は先頭に立つ奮闘を見せました。

 オープン昇格後は2戦とも道悪でしたが、脚力の強さを発揮して4着、2着と健闘。オープン入りを決めた3走前の3勝クラス・飛鳥S(2月2日/京都・芝1800m)で、3着に退けたトーセンスーリヤがのちにGIII新潟大賞典を制したことからも、同馬の能力の高さは明らかです。完全に本格化を遂げたと見ていいでしょう。

 洋芝向きの先行力もあって、実際に函館では3戦1勝、2着1回、4着1回と適性の高さを示しています。時折見せる出負けさえなければ、好勝負になると思います」

 一方、デイリースポーツの大西修平記者は、重賞実績があり、決め手勝負に優れた2頭を狙う。

「1頭はプレシャスブルー(牡6歳)です。前走のGIII新潟大賞典(5月10日/新潟・芝2000m)では、14番人気の低評価を覆して好走。上位2頭が逃げ・先行馬という結果にあって、後方からメンバー最速の上がりを繰り出して、僅差の3着まで追い込んだことは価値があります。

 また、同レースで4着だったブラヴァスが先週のGIII七夕賞で2着。戦ったメンバーを考えても、馬自身の地力強化を証明するレース内容だったと言えます。

 この中間は、リフレッシュ放牧を経て、ここを目標に帰厩。攻め気配も上々で、馬の雰囲気は申し分ありません。函館は初参戦となりますが、札幌での勝ち鞍があって、洋芝への適性にも不安はなし。ハンデが据え置きの54kgというのも好材料と言えるでしょう。

 トーラスジェミニの逃げを意識して、他が早めに動いてくるようなら、この馬の末脚が生きるはず。道中でロスなく、リズムよく運べれば、重賞初制覇のチャンスです」

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