函館記念は高額配当が当たり前。意見割れた穴党記者が推す4頭の穴馬 (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

「全5勝の同馬。3角までに先頭に立ったレースが9鞍あって、そのうち4鞍で勝利を手にしています。脚質の傾向に、ピタリとハマります。

 2走前のGIIIエプソムC(6月14日/東京・芝1800m)でも、最低の18番人気ながら、逃げ残って3着。不良馬場にもかかわらず、前半1000mを59秒1というタイムで引っ張って、最後まで粘った脚力には確かなものがあります。

 さらに、前走のオープン特別・巴賞(7月5日/函館・芝1800m)では、中2週で挑みながら、骨のあるメンバー相手に難なく快勝。マイペースに持ち込めば、かなりしぶといです。

 今回は中1週となりますが、コンディションは良好。先行馬向きの函館の芝であれば、重賞でも一発の期待が膨らみます」

 手綱を取るのは、前走に引き続き木幡育也騎手。それもまた、「魅力のひとつ」と松田記者は言う。

「デビュー4年目の木幡育騎手。JRA通算48勝のうち、3分の1にあたる16勝が逃げでのもの。その極意については、本人が『逃げ馬に乗る時は、2番手の馬につつかれず、なるべく単騎でいけるように意識しています。そのほうが(馬が)リラックスできるし、息も入りやすい。4コーナーからは早めに差を広げて、後続に脚を使わせる形で乗っています』と、明かしてくれました。

 トーラスジェミニの勝ちパターンは、まさしくそのコメントどおりの競馬。同馬とのコンビで4勝を挙げており、相性は抜群です。今回も積極策を取って、重賞初制覇を成し遂げてほしいですね」

 松田記者はもう1頭、推奨馬を挙げる。

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