七夕賞で年に1度は夢見る100万馬券。短冊に記すべき穴馬は4頭いる (2ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 同馬は前走、GI大阪杯(4月5日/阪神・芝2000m)に出走。勝ったラッキーライラックからコンマ5秒差の6着だった。

 その結果からすると、過去に例を挙げた馬たちよりも人気になるかもしれないが、直近のレースで結果を出してきた勢いのある馬や、福島巧者に注目が集まっており、戦前の評価は思ったほど高くはない。

 とすれば、馬券的な妙味は十分。GIレースで善戦してきた実力を、素直に信じてみてはどうだろうか。

 次にクローズアップしたいのは、これまでダートを主戦場としてきた軽ハンデの馬である。というのも近年、ダートから舞台を移してきた馬の健闘が目立っているからだ。

 いい例となるのは、2016年に11番人気で3着と好走したオリオンザジャパンと、2018年に12番人気で3着に入ったパワーポケットだ。

 前者は、2走前こそ、芝のオープン特別・メイS(8着。東京・芝1800m)に出走していたが、デビュー以来、ダート戦で奮闘してきた。おかげで、まったく人気はなかったが、初芝のメイSでも勝ち馬からコンマ5秒差と大きく負けておらず、前走のダートのオープン特別でもコンマ2秒差の4着と善戦。その状態のよさと軽量(斤量53kg)生かして、波乱を演出した。

 後者も、デビュー時からダートの舞台で戦ってきた馬。芝のレースも2回走っていたが、11着、8着とパッとしなかった。しかも、1600万下(現3勝クラス)の身で、七夕賞は格上挑戦だった。それゆえ、出走馬の中で最低人気となったが、50kgという軽ハンデが大きかったのか、あっと驚く激走を披露した。

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