宝塚記念は地味な実力馬に要注意。
人気馬に圧勝の再現をマジで狙う

  • 大西直宏●解説 analysis by Onishi Naohiro

 昨年の下半期は、アーモンドアイ、リスグラシューといった牝馬2頭に屈してGI勝利はなりませんでした。今回もまた、強力な牝馬2頭がライバルとなりますが、それらの壁を打ち破ることができるのか、注目です。

 宝塚記念は波乱のイメージが強いGIですが、こうしてみると、今年の上位人気3頭はどれも信頼できそうな存在。久々に平穏な決着で終わるかもしれません。

 ただ、もし一角崩しがあるなら、関東馬のグローリーヴェイズ(牡5歳)に期待しています。同馬を今回の「ヒモ穴馬」に取り上げたいと思います。

「3強」の一角崩しが期待できるグローリーヴェイズ「3強」の一角崩しが期待できるグローリーヴェイズ 前走の海外GI香港ヴァーズ(12月8日/香港・芝2400m)では、2着ラッキーライラックに3馬身差をつけての圧勝劇を演じました。これが、GI初勝利でしたが、昨春のGI天皇賞・春(京都・芝3200m)では、フィエールマンとマッチレースを展開して僅差の2着。後続を6馬身も突き放しており、能力の高さを見せていました。

 今回は、ダミアン・レーン騎手が初騎乗。昨年の覇者リスグラシューも、宝塚記念で初めてレーン騎手とコンビを組んで完勝し、そこからGI3連勝。年度代表馬に輝く快挙を成し遂げました。

 グローリーヴェイズも、出走を予定していたドバイシーマクラシックが中止になっての仕切り直し。コロナ禍の影響を受けた1頭ですが、条件の合う宝塚記念まで待って、レーン騎手を確保したあたりに、本気度を感じます。

 あまりレースを使っておらず、国内GIは菊花賞(京都・芝3000m)と天皇賞・春しか出走していないこともあってか、GI馬ながらファン投票では20位という地味な位置でした。しかし、ラッキーライラックに圧勝した実力を、再びここで見せつけることができれば、国内での栄冠獲得も十分にあり得ます。馬券的にも、魅力のある存在ではないでしょうか。

大西直宏のオフィシャルブログ>

大西直宏公式LINE@始めました。
元騎手の視点で馬券のヒントになる情報をお届け!
友だち追加で「@0024n」を検索!
下のQRコードを読み取って頂くことでも見られます。

◆横山ルリカの宝塚記念の本命は自分との縁だらけ。「運命感じました」>>

◆宝塚記念で波乱の主役となれる候補の4頭。力の要る馬場で台頭する!>>

3 / 3

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る