宝塚記念はズバリ「元3冠候補」が本命。
強調材料が3つも揃っている

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 6月28日に阪神競馬場で、"春のグランプリ"と称される3歳以上によるGⅠ宝塚記念(芝2200m)が行なわれる。

 今年は新型コロナウイルスの影響で海外遠征する馬が少ないこともあり、GⅠ馬8頭という豪華メンバーが揃った。

 昨年のGⅠ皐月賞(中山/芝2000m)、2018年のGⅠホープフルS(中山/芝2000m)の勝ち馬サートゥルナーリアが人気を集めそうだが、筆者が気になるのはそれに次ぐ人気になりそうなラッキーライラック(牝5歳/栗東・松永幹夫厩舎)だ。

前走の大阪杯を制したラッキーライラック前走の大阪杯を制したラッキーライラック 同馬は2017年の最優秀2歳牝馬で、3歳時は「牝馬3冠候補」とも見られていた。だが、同期のアーモンドアイの台頭もあって、桜花賞2着、オークス3着、秋華賞9着と無冠で終了した。

 その後も勝ち星から見放されていたが、昨秋のGⅠエリザベス女王杯(京都/芝2200m)で約1年8カ月ぶり、GⅠレースでは約1年11カ月ぶりの勝利を挙げて復活した。それ以降はGⅠ香港ヴァーズ(芝2400m)と、今年初戦のGⅡ中山記念(中山/芝1800m)で2着。前走のGⅠ大阪杯(阪神/芝2000m)でGⅠ3勝目を飾っている。

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