波乱が多い宝塚記念。BIGボーナスをもたらす穴馬パターンは2つある (3ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 2012年に6番人気で3着となったショウナンマイティ(鳴尾記念2着)、2013年に5番人気で2着となったダノンバラード(同3着)、2014年に9番人気で2着に入ったカレンミロティック(同4着)、先述した2015年の勝ち馬ラブリーデイ(同1着)らがいい例だ。

 レッドジェニアルは、前走の鳴尾記念(6月6日)で3着。過去の例からして、ローテーション的には魅力的な1頭ゆえ、同馬の大駆けに期待するのは悪くない。

 過去のパターンから、もうひとつ穴馬候補を挙げるとすれば、「人気落ちのGI馬」である。

 これは、最近よく見られる傾向で、2017年に5番人気で2着となったゴールドアクター、2019年に6番人気で3着に入ったスワーヴリチャードらがそうだ。

 このタイプも、今年は多数いるが、前述したゴールドアクターとスワーヴリチャードは、ともに年明け3戦目の競馬であり、3走前に挑んだGIでは掲示板以内だった。

 これらの条件を加えると、今回はキセキ(牡6歳)とペルシアンナイト(牡6歳)が浮上する。ただし、ペルシアンナイトはGIマイルCS(京都・芝1600m)の覇者であり、この舞台は距離適性的には分が悪い。ここでは、キセキを上に取りたい。

 昨年の宝塚記念では、1番人気で2着となったキセキ。しかし、今年はここまで、GII阪神大賞典(3月22日/阪神・芝3000m)で7着、GI天皇賞・春(5月3日/京都・芝3200m)で6着と揮わない。おかげで、人気急落は必至だが、過去の例からして、ここでの巻き返しがあっても不思議ではない。

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