10万円超えの高配当が続出。マーメイドSは軽ハンデの条件馬で荒稼ぎ (2ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 それぞれ、前走で勝っているとはいえ、オープンクラスからふたつもクラスが下のレース。その分、人気を得るまでには至らなかったが、下級条件でもレースを勝ってきた勢いと、軽ハンデを生かして、上位争いに食い込んだ。

 今年、この条件に当てはまるのは、オスカールビー(牝5歳)だ。

 同馬は、前走で2勝クラスの御室特別(5月24日/京都・芝2000m)を逃げ切り勝ちしてここに挑むが、その勝利はあくまでも下級条件でのもの。なおかつ、同レースでも7番人気と伏兵扱いだったため、重賞の舞台ではさすがに人気は望めない。

 それでも、ハンデは49㎏。再び先手をとってスムーズな競馬ができれば、粘り込みがあっても不思議ではない。

 軽量の条件馬については、さらに手広く狙ってみたい。2勝クラスを勝ったばかりの馬に限らず、さまざまなタイプが好走しているからだ。

 その例を挙げると、2012年に10番人気で3着と健闘したメルヴェイユドール、2015年に8番人気で勝利を飾ったシャトーブランシュ、2016年に7番人気で2着となったヒルノマテーラ、2018年に10番人気で金星を挙げたアンドリエッテ、2019年に7番人気で勝ったサラスなど、枚挙にいとまがない。

 そして今年も、軽量の条件馬が数多く参戦するが、先に挙げた過去の好走馬の戦績をたどると、どの馬もマーメイドSが初めての重賞出走ではなかった。要するに、それ以前にも重賞に挑戦した経験があって、陣営がそれだけ期待する存在であることが、好走への条件となる。

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