アーモンドアイは絶対か。波乱続きの
安田記念は激走候補4頭で大勝負

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

「一昨年のGI NHKマイルC(東京・芝1600m)の覇者ケイアイノーテック(牡5歳)です。今年に入ってから、いい競馬が続いていますし、ちょっと時計がかかる展開もいいかもしれない、と見ています。

 前走のGII京王杯スプリングC(5月16日/東京・芝1400m)では、馬群をさばく形で、脚を余し気味の走りでした。それでいて、勝ち馬からコンマ5秒差の6着。当時の状態を保っていて、時計がかかる馬場になれば、面白いかも、と思います」

 一方、吉田記者は「まだまだ速い時計の馬場が続く」と踏んで、マイル以下の距離に実績があって、時計勝負となっても見劣らない馬に注目する。

グランアレグリア(牝4歳)です。昨年末のGII阪神C(12月21日/阪神・芝1400m)では、1分19秒4というレースレコードで完勝しています。

 前走では、初の1200m戦となるGI高松宮記念(3月29日/中京・芝1200m)に出走。走法や体形から、重馬場でも問題なかったと思いますが、ペースが落ち着いて、前の馬の流れになったことが響きました。それでも、苦しい展開のなか、ハナ差の2着に食い込んだあたりは、地力の高さが成せる業でしょう。

 先に触れた阪神Cの勝ち方は、戴冠を遂げた昨年のGI桜花賞(阪神・芝1600m)を勝った時よりもインパクトが強く、馬込みで脚をタメつつ、一瞬の脚を引き出す乗り方ができれば、ここに入っても爆発力はトップクラス。先週の日本ダービーで、10番人気のヴェルトライゼンデを3着に持ってきた池添謙一騎手が、連続騎乗することも間違いなくプラスに働きそう。直線の長い東京コースですが、上位争いできると見ています」

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