ダービーは今年も荒れる。穴党記者が推す「第2のロジャーバローズ」 (3ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

 同馬を管理する相沢郁厩舎の荒木健太郎助手が、『(ビターエンダーは)乗りやすく、折り合いにも問題がないので、距離は心配ない。操縦性の高いところがいいところ』と言うように、初の2400mもこなせると思います。

 さらに、プリンシパルSの翌日に落馬負傷して戦列を離れていた主戦の津村明秀騎手が今週から復帰。ビターエンダーの特徴を手の内に入れている鞍上が戻ってきてくれたことは、心強い限りですね」

 坂本記者はもう1頭、GIIIきさらぎ賞(2月9日/京都・芝1800m)を勝っているコルテジア(牡3歳)に注目する。

「きさらぎ賞は、好位3番手から力強く抜け出して勝利。その時と同じく、本来の先行力を生かせる形になれば、波乱の使者になれるかもしれません。

 皐月賞では、3番枠から内の荒れた馬場を走らされたからか、うまく前に進んでいかず、後方からの競馬を強いられました。それでも、最後の直線ではごちゃつきながら、もうひと伸びししているように、7着という結果が本当の実力ではないと思います」

 一方、太田記者は、ヴェルトライゼンデ(牡3歳)を推奨する。

「皐月賞(8着)は、やや重の馬場にノメって、力を出し切れないものでした。重馬場の新馬戦を勝っているので、『道悪OK』と思われがちですが、理想は持ち前のキレが生かせる良馬場です。前走は度外視していいでしょう。

 昨年のロジャーバローズは、前哨戦のひとつであるGII京都新聞杯(2着。京都・芝2200m)のあと、馬がガラッと一変したんです。それと同じく、ヴェルトライゼンデもここに来ての上昇度が魅力です。

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