ダービーは今年も荒れる。
穴党記者が推す「第2のロジャーバローズ」

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

 そうして、坂本記者はまず、今の東京競馬場の馬場傾向を分析する。

「今週から芝はCコースを使用するので、まだまだ内が伸びる馬場で、高速馬場の傾向が強いと思われます。先週のオークスも、勝ったデアリングタクトは別格として、2着のウインマリリンと3着ウインマイティーは、4角4番手から粘り込んでいますし、関係者の話を聞いても、前が有利であることは明らか。その流れは、ダービー当日も変わらないのではないでしょうか」

ダービーの舞台となる東京コースとの相性がいいビターエンダーダービーの舞台となる東京コースとの相性がいいビターエンダー そこで、坂本記者が目をつけたのは、ビターエンダー(牡3歳)だ。

「前走のオープン特別・プリンシパルS(5月9日/東京・芝2000m)を勝って、中2週での参戦となりますが、レース後の疲れからはうまく回復。5月24日にも美浦のWコースに馬場入りして、活気ある雰囲気を見せていました。

 皐月賞は14着に敗れましたが、東京コースは4戦2勝、2着1回、3着1回と相性は抜群。コース替わりは、間違いなくプラスになるはずです。

 そして、何よりの魅力は、安定した先行力と、長い直線で踏ん張りが利くスピードの持続力。逃げ馬不在のメンバー構成で、『前目で粘って......』というイメージが膨らみます。

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