日本ダービー過去30年のデータが、
コントレイルの無敗2冠を後押し

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Sankei Visual

 ちなみに、1996年にすみれSから参戦して勝利したフサイチコンコルドとは、中11週とレース間隔が同じ。過去30年で、中11週以上で馬券に絡んだのはこの馬だけだ。ただ、近年ではローテーションに関する考え方も変わってきており、レース間隔の長さはそれほど気にする必要はないだろう。

 人気という点から見ると、1番人気馬が16勝(2着5回)と半数以上を占め、2番人気馬が3勝(2着5回)、3番人気馬が6勝(2着7回)。2番人気馬より3番人気馬のほうが成績がいいのがポイントだ。最も人気がなかった勝ち馬は、昨年のロジャーバローズで12番人気。そのほか、最近の人気薄では2018年に16番人気のコズミックフォースが3着に入り、複勝は3640円の高配当を記録している。

 続いて血統を確認していこう。過去30年の最多勝種牡馬はサンデーサイレンスで6勝。ディープインパクトの5勝、ブライアンズタイムの3勝、キングカメハメハ、トニービンの2勝と続く。この中で今年出走があるのはディープインパクト産駒のみで、2018年のワグネリアン、2019年のロジャーバローズと連勝中だ。

 サンデーサイレンス産駒は1995年からの12年で6勝だが、ディープインパクト産駒はここ8年で5勝と、勝率はかなりいい。今年はコントレイルのほか、アルジャンナ、サトノインプレッサ、サトノフラッグ、ブラックマジック、レクセランスの6頭が出走。昨年のロジャーバローズ、2018年の5番人気ワグネリアンなど、人気上位馬でなくても勝利しているため、1番人気のコントレイル以外も注目だ。弥生賞ディープインパクト記念勝ち馬で、皐月賞は5着だったサトノフラッグは、皐月賞7着から臨んだワグネリアンと臨戦過程も似ている。

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