ディープ産駒初の牡馬二冠馬誕生か。ダービーに挑むコントレイルの勝算 (4ページ目)

  • 新山藍朗●文 text by Niiyama Airo
  • photo by Kyodo News

 皐月賞後、ダービーに向けての準備過程は順調に進んでいるようだ。東京コースに関しても、GIII東京スポーツ杯2歳S(11月16日/東京・芝1800m)で後続を5馬身もぶっちぎった舞台。相性はいい。

 ちなみに、先の専門紙記者によれば、東スポ杯2歳Sの時は「順調さを欠いていた」という。

「稽古の本数が足りなくて、陣営は負けることも覚悟していました。それが、あのパフォーマンスでしょ。そこから、陣営も『この馬はすごい!』となって、この馬に対する期待が一気に高まったんです」

 コントレイルの父は、昨年亡くなったディープインパクト。同産駒は、過去10年でダービーを5回も制しており、血統面での追い風もある。

 コントレイルが勝てば、2015年のドゥラメンテ以来、5年ぶりの「春の二冠馬」となる。そして、2005年のディープインパクト以来、15年ぶりの「無敗のダービー馬」となり、待ちに待ったディープ産駒初の牡馬クラシック二冠馬誕生となる。

「運のいい馬が勝つ」と言われる日本ダービー。万全の態勢を整えつつあるコントレイルは、その"運"も引き寄せることができるのか。注目のゲートがまもなく開く。

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