注目の頂上決戦。ダービーの
勝敗を見極める「3歳牡馬ランキング」

  • text by Sportiva
  • photo by Kyodo News

 首位の座は、コントレイルががっちりキープ。25ポイントと満票を獲得し、ダービーに向けても視界は良好だ。

市丸博司氏(パソコン競馬ライター)
「前回は、2歳時のTF指数(※市丸氏が独自に編み出したデータ指数)だったにもかかわらず、全体の2位。その数値どおり、皐月賞ではモノが違う走りを見せてくれました。

 父は、昨年この世を去ったディープインパクト。同産駒の牝馬には、三冠馬ジェンティルドンナ、二冠馬ミッキークイーンらがいますが、牡馬にはいまだそうした存在はいません。それは、日本競馬界の"七不思議"のひとつでしたが、ついに今年、ディープ産駒初の牡馬クラシック二冠馬誕生となるかもしれません」

木南友輔氏(日刊スポーツ記者)
「皐月賞で『道悪の1枠1番は最悪』。これは『厳しいだろう』と思いましたし、レースが向正面に入った時には『やっぱり厳しかったな』と思って見ていたのですが、4角で白い帽子を確認できた時は本当に驚きました。ダービーでは、2400mが適距離かどうかは関係なく、能力の高さで好勝負を演じてくれるのではないでしょうか」

吉田順一氏(デイリー馬三郎)
「ホープフルSから皐月賞までのおよそ4カ月で気性面が成長。力みがだいぶ取れたことで、体をしっかりと使えるようになって、ストライドを稼げるフォームに変貌しました。心身のバランスが取れ、完成度はだいぶ高まっています。

 皐月賞は、ラチ沿いの馬場が悪かったことを考えれば、距離のロスがあっても、外を追い上げる作戦に出たことが功を奏した印象があります。当面のライバルであったサトノフラッグ(牡3歳/父ディープインパクト)を一瞬の脚でかわし、叩き合いの末にサリオスをねじ伏せた内容は『強い』のひと言。速い脚だけでなく、長くいい脚を使えたことは、高速馬場の東京でも追い風となります。弱点がほぼ見当たらない現状、5連勝への期待は高まるばかりです」

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