2020.05.24

ダービーでもガロアクリークは軽視禁物。
皐月賞3着もフロックではない

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

 ところが、中2週で挑んだ皐月賞トライアルのGIIスプリングS(3月22日/中山・芝1800m)で一変する。中団4、5番手で折り合うと、デビュー戦と同様、4コーナー手前から外に回して先頭集団に並びかけていった。

 直線を迎えて、5、6頭の馬が横並びになるが、残り200mを切ってから、ホープフルSで2着に入ったヴェルトライゼンデと、ガロアクリークが抜け出す。そして、ガロアクリークがその叩き合いを制して快勝。クラシックへの切符を手にした。

 6番人気という伏兵の立場でスプリングSを勝ったガロアクリーク。本番の皐月賞でも、その勝利がフロック視されて8番人気と低評価だった。しかし、よどみのないペースのなか、いつもどおり中団を追走。3、4コーナーの途中から、外を上がっていく1番人気コントレイルとともに、馬群を縫うようにして進出していった。

 直線、他の馬たちと同様、ガロアクリークも一気にスパートをかけるが、ひと脚先に仕掛けていったコントレイル、内から伸びるサリオスには、スッと離されてしまった。それでも、大外から懸命に追いすがり、内側の馬群を差し切って3着入線を果たした。

 こうして、クラシックの舞台でも戦えることを示したガロアクリーク。陣営によると、ダービーに向けても万全の状態にあるようだ。関東競馬専門紙のトラックマンがその様子を伝える。

「馬自身の完成度、加えてレースセンスのよさについて、陣営は初戦から高く評価していたようです。折り合いにも不安がなく、ダービーにおいても『距離が延びて、他の馬が折り合いを欠くようなら、こちらにはプラス』と、スタッフは自信の表情を見せていました。