連勝でオークスに挑むデゼル。
新星は早世した母に勝利を届けられるか

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Sankei Visual

 世界的良血馬のデゼルに対し、日本的な血統馬ウインマイティー(牝3歳/栗東・五十嵐忠男厩舎)も挙げておきたい。

 父ゴールドシップは皐月賞などGⅠ6勝の名馬で、この3歳世代が初年度産駒。母アオバコリンは、今年5月1日に急逝した船橋・佐藤賢二調教師の管理馬で、JpnⅢTCK女王杯(大井/ダート2000m)3着など交流重賞でも好走した実力馬だ。

 日本的なイメージの血統だが、遡ると5代母ナタシュカが、2000年のオークス勝ち馬シルクプリマドンナの3代母という血統背景がある。これまで6戦して2000mが最長だが、ゴールドシップの血から距離延長はプラス材料になりそうなだけに、激走に期待したい。

 以上、今年のオークスはデゼルとウインマイティーの2頭に注目する。

■平出貴昭 著
『覚えておきたい世界の牝系100』(主婦の友社)
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