桜花賞前とはガラッと一変。オークスを読み解く「3歳牝馬ランキング」 (2ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Kyodo News


 1位は、桜花賞で一冠目を獲得したデアリングタクト。今回はオークス出走予定馬だけが評価対象となっているが、仮にレシステンシアが評価対象だったとしても、同馬のトップは変わらなかったであろう。果たして、オークスで二冠達成なるか。

市丸博司氏(パソコン競馬ライター)
「桜花賞前の前回ランキングで、TF指数(※市丸氏が独自に編み出したデータ指数)が2位だったように、エルフィンS(1着。2月8日/京都・芝1600m)の内容はケタ違いでした。桜花賞では、そのことをきっちり証明。他馬とは次元が違うレースを見せて、圧勝しました。

 レシステンシアが完璧な競馬をして、しかも道悪。さらに、3着に逃げたスマイルカナ(牝3歳/父ディープインパクト)が粘ったように、切れ味が発揮できない流れだったにもかかわらず、差し切り勝ち。その点は、高く評価すべきでしょう。

 今回のTF指数は、抜けた1位。他馬が伸び悩んでいる現状を考えると、オークスでの頭は"鉄板"でしょう。どのくらい強い競馬を見せてくれるのか、期待しています」

木南友輔氏(日刊スポーツ)
「桜花賞は、天気と馬場が読みどおり。◎スマイルカナと、○レシステンシアで決まった、と思ったんですが......。まさか、あそこからデアリングタクトが差し切るとは......。後続馬には厳しい展開となって、内に入れていく騎手がいるなか、迷わずに大外へ出したのが、鞍上の自信の表れだったと思います。

 オークスに向けて、血統やこれまでのパフォーマンスから、距離への心配はありません。また、今年は無観客。初めての東京で、大観衆にさらされないという点は、落ち着いてレースに臨める可能性が高く、そこは好材料かな、と。

 ただ、キャリアがわずか3戦というのは、不安材料。一本かぶりの人気となって、揉(も)まれる競馬になると、簡単な競馬にはならない、と見ています」

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