2020.05.17

オークスで台風の目となるか。
ホウオウピースフルは一発を秘める良血馬

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

 年明けの3戦目には、重賞のクイーンCに臨んだ。初のマイル戦だったものの、好スタートから中団をキープ。うまく流れに乗って、直線でもスムーズに外に出して、万全の追撃態勢に入っていた。だが、過去2戦のようには伸び切れず、勝ったミヤマザクラからコンマ6秒差の6着に終わった。

 そして、初の敗戦からきっちり立て直して挑んだのが、前走のGIIフローラS(4月26日/東京・芝2000m)。経験のある2000mとあって、道中4、5番手につけてレースを進めると、いい手応えで直線を迎えた。

 しかし、その直線で馬群に包まれてしまう。前方、左右ともに囲まれて、なかなか抜け出せずにいたが、残り200m付近でやっと前が開いた。そこから瞬時に加速し、豪快な末脚を披露。内からスルスルと先頭に立ったウインマリリンには届かなかったものの、2着に入ってオークスの出走権を獲得した。

 こうして、牝馬クラシック出走への切符を手にしたホウオウピースフル。陣営も前走のレースぶりを見て、この馬の能力の高さを改めて実感しているという。関東競馬専門紙のトラックマンがその様子を伝える。

「ホウオウピースフルは、普段からテンションの高いタイプで、フローラSでも前半はかなり行きたがっていました。しかも、直線では前が壁に。それでも、最後は勝ち馬をクビ差まで追い詰める走りを見せて、スタッフは『スムーズな競馬なら、勝っていたのでは』と話しています」