ヴィクトリアマイルは成長株2頭と人気落ちの実績馬2頭で好配当もイケる (5ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 松田記者が注目する2頭目は、一昨年の「2歳女王」ダノンファンタジー(牝4歳)である。

「2走前のGI秋華賞(8着。10月13日/京都・芝2000m)、前走の阪神牝馬S(5着)と、2戦続けて1番人気を裏切っていますが、実はヴィクトリアマイルの過去5年の連対馬10頭中、7頭が連敗からの巻き返しに成功、というデータがあります。近走の成績を問わないのが、このレースの傾向でもあるんです。

 前走は馬体重22㎏増と、良化の余地をたっぷり残しての参戦。その阪神牝馬Sは、過去10年で最も相性がいいステップレースですから、そこを叩いて順調に大一番を迎えられることは、何より好材料です。2018年のGI阪神ジュベナイルフィリーズ(阪神・芝1600m)優勝や、昨年のGIIローズS(阪神・芝1800m)でのレコードVなど、秘める能力は現役トップクラス。侮れませんよ」

「現役最強馬」アーモンドアイを巡っての女王争い。歴史が示すとおりに"荒れる"なら、ここに挙げた4頭がその一端を担うはずである。

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