ヴィクトリアマイルでアーモンドアイと一緒に狙える重賞未勝利の2頭 (2ページ目)

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Ito Yasuo/AFLO

 血統は優秀だ。母フサイチエアデールはGⅡ4歳牝馬特別・西(現フィリーズレビュー:阪神/芝1400m)など重賞4勝、GⅠ2着が3回の実力馬で、全兄フサイチリシャールはGⅠ朝日杯フューチュリティSの勝ち馬。さらに、いとこクロノロジストの娘ノームコアは昨年のヴィクトリアマイル勝ち馬で、その妹が前述の秋華賞馬クロノジェネシスという牝系だ。

 父クロフネの産駒も、2012年にホエールキャプチャが同レースで勝利し、翌年も2着。2009年にもブラボーデイジーが2着に入っているなど、母系、父系双方から押せるポイントがあるだけに、大駆けに期待したい。

 もう1頭はシャドウディーヴァ(牝4歳/美浦・斎藤誠厩舎)を挙げたい。

 このレースが得意な血統のひとつが「デインヒル」だ。昨年の勝ち馬ノームコアの父、ハービンジャーの父系祖父がデインヒルで、昨年の2着馬プリモシーンの母の父、ファストネットロックの父もやはりデインヒル。さらに、2008年の勝ち馬エイジアンウインズの母の父でもあり、2015年、2016年の勝ち馬ストレイトガールの祖母の父にもその名を見せる。

 シャドウディーヴァは、母の父ダンシリがハービンジャーの父でもあり、デインヒル産駒という血統背景だ。父ハーツクライの産駒では、2018年にリスグラシューが2着に入っている。

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