2020.05.10

無傷の2連勝でオークスに挑む
アブレイズ。「2400mの距離は大丈夫」

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

 外枠発走ながら、ここでも積極的に出ていって好位2番手につけると、直線入り口で早め先頭に立った。前半1000mが1分を切るタイトなレースだったが、鞍上の藤井勘一郎騎手のゴーサインにしっかり反応。急な坂もグイグイと駆け上がっていって、そのままトップでフィニッシュした。

 他の馬たちも後方から一気に仕掛けてきたが、アブレイズの脚は最後まで鈍ることはなかった。4分の3馬身差という着差以上の強さを見せつけての、見事な重賞制覇だった。

 デビュー2連勝を遂げたアブレイズはその後、牝馬クラシック一冠目となるGI桜花賞(4月12日/阪神・芝1600m)はパス。オークス一本に絞って調整され、無敗のまま大舞台での栄冠獲得を目指すことになった。

 そんなアブレイズについて、厩舎スタッフたちも高く評価している。なかでも、ストロングポイントとして強調するのは、レースセンスの高さだ。その点について、関西競馬専門紙のトラックマンが詳しく伝える。

「陣営は、とにかくアブレイズのレースのうまさを絶賛。『スタートがよくて、すんなり2、3番手につけられるのが強み』と話しています。

 また、若駒の場合、スタートで前に行こうとすると、勢いがついて引っかかってしまうことが多いのですが、同馬は『先行しても、すんなりと折り合える』とのこと。まだ子どもで、フワッとした部分も残っているようですが、逆にそれがプラスに作用して、レースで引っかからない要因になっているとか」