「6億円馬」アドマイヤビルゴがダービーの前哨戦で見せる真骨頂 (3ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 京都新聞杯では、新型コロナウイルス感染拡大防止のための、騎手の移動制限(※土曜日と日曜日とで異なる競馬場に移動しての騎乗を不可)によって、前2戦で手綱をとった武豊騎手から藤岡康太騎手に乗り替わる。武豊騎手が翌日に行なわれるGI NHKマイルC(東京・芝1600m)での騎乗があるためだ。それについて、先のトラックマンがちょっとしたエピソードを明かす。

「NHKマイルCでは、有力馬のサトノインプレッサに騎乗するわけですから仕方がありませんが、武豊騎手の様子からすると、アドマイヤビルゴにも乗りたい気持ちは、相当強かったのではないでしょうか。前走も、相手のレベルはどうあれ、タイムは優秀でしたから。期待値もかなり上がっていたはずです。

 実際、1週前の追い切りでも、アドマイヤビルゴはいい動きを見せていました。調教で走るノーブルカリナン(牝5歳)を相手に先着。確実によくなっています。ジョッキーが代わっても、注目すべき存在であることは変わりません」

 名手が後ろ髪を引かれるほど、たしかな成長を遂げているアドマイヤビルゴ。無傷の3連勝でダービーに挑むことができるのか。"6億円馬"の真骨頂を見届けたい。

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