2020.04.16

皐月賞は「3強」とは限らない。
レースに縁がある1頭に激走の予感

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Ito Yasuo/AFLO

 一方、サリオスにはやや不安がある。同馬は1600mまでしか経験がないが、これまで79回の皐月賞の歴史の中で、1700m以上の経験がない馬が勝利したことはない。さらに、父ハーツクライの産駒は皐月賞で10戦して3着以上なしと、血統的にもマイナス材料が目立つ。3強の中で崩れるとしたらサリオスの可能性が高く、3強の3頭でスンナリ決着とはならないと見ている。

 3強以外の穴っぽい馬で気になるのがブラックホール(牡3歳/美浦・相沢郁厩舎、父ゴールドシップ)だ。

 父ゴールドシップは2012年の皐月賞などGⅠ6勝の名馬で、その父ステイゴールド産駒は2011年のオルフェーヴルも勝利している。さらに、ブラックホールと同じスカーレットインク牝系の馬では2004年の勝ち馬ダイワメジャーがおり、皐月賞と縁がある血統だ。前走の弥生賞ディープインパクト記念は4着だが、最後は3着馬をもう少しで交わせそうな勢いでよく伸びていた。

 以上、今年の皐月賞はコントレイル、サトノフラッグを中心に、ブラックホールの激走にも期待したい。

■平出貴昭 著
『覚えておきたい世界の牝系100』(主婦の友社)
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