桜花賞の行方を5人が占う。激変&激アツの最新「3歳牝馬ランキング」 (5ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 4位は、リアアメリア(牝3歳/父ディープインパクト)。前回2位から2ランクダウンした。実戦から離れている分、新興勢力にかわされた形だ。

土屋真光氏(フリーライター)
「阪神JFの惨敗(6着)は、枠順も含めて、展開がまったく向かなかっただけ。レシステンシア陣営も、自身の苦手な展開をチューリップ賞で確認し、桜花賞では再び、阪神JFと同じような展開になるかもしれませんが、一度経験している分、今度はあそこまでだらしない競馬にはならないはずです。

 GIIIアルテミスS(10月26日/東京・芝1600m)で一蹴したサンクテュエール(牝3歳/父ディープインパクト)がその後、牡馬相手にGIIIシンザン記念(1月12日/京都・芝1600m)を勝ったことを考えれば、能力上位は確か。仮に桜花賞を取りこぼしたとしても、よほどの酷い内容でない限り、オークスまでは見限ることはできません」

 5位もまた、圏外からのランクインとなった。GIIIクイーンC(2月15日/東京・芝1600m)を快勝したミヤマザクラ(牝3歳/父ディープインパクト)だ。兄にマウントロブソン、ポポカテペトルがいる良血ゆえ、大一番での活躍が見込まれる。

土屋氏
「少し時計がかかる馬場を得意としていた兄のマウントロブソンやポポカテペトルは、言うなれば、ズブい馬というイメージ。しかし、ミヤマザクラにはそういった点が見られず、兄たちのいいところだけを受け継いだ印象があります。

 となれば、クラシックでも好勝負が期待できます。クイーンCでは、桜花賞でも十分に立ち回れそうな反応のよさを見せましたし、負かした相手が、2着マジックキャッスル(牝3歳/父ディープインパクト)以下、いずれも実力馬ぞろいだったことにも、大きな価値を見出せます。

 2歳時には、GIII京都2歳S(11月23日/京都・芝2000m)で牡馬の実力馬マイラプソディの2着と奮闘。その内容から、たとえ桜花賞で揮(ふる)わなくても、オークスでは楽しみな1頭となり得ます」

 最初の大一番を前にして、ランキングがガラッと入れ替わった3歳牝馬戦線。レース本番でも、熾烈な争いが繰り広げられることは間違いない。若き乙女たちのエキサイティングな走りを見逃すな!

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