大阪杯は穴党記者が直前の状態に
惚れ込んだ4頭が好配当を運んでくる

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 ということで、松田記者は今年出走する牝馬2頭、ラッキーライラック(牝5歳)とクロノジェネシス(牝4歳)を推す。

「ラッキーライラックは、同馬を管理する松永幹夫調教師が、『牡馬みたいですよね』と話すほどの好馬体の持ち主。1週前に栗東トレセンで取材してきたのですが、昨秋からさらに筋肉がボリュームアップ。丸みのある牝馬らしい馬体ではなく、ムキムキの馬体になっていました。

 前走のGII中山記念(3月1日/中山・芝1800m)で2着でしたが、松永調教師は『(状態は)前走よりいい。1回使ったことで、よさがより引き出せる』と、上積みを強調していました。

 実際、叩き良化型の馬で、これまでも中9週以上のレースを走って、次戦が中5週以内だった場合は、2勝、2着1回、3着0回、着外1回。およそ1年ぶりのマイル戦に臨んで、流れに戸惑った昨年のGII阪神牝馬S(8着。阪神・芝1600m)を除けば、すべて連対を果たしています。

 昨年のGIエリザベス女王杯(11月10日/京都・芝2200m)では、強烈な差しを決めて久々の戴冠を遂げましたが、もともと立ち回りのうまさには定評があり、阪神の内回り芝2000mという舞台は、脚質的にも大歓迎でしょう。メンバー唯一のGI2勝馬。大駆けの気配を感じます」

 もう1頭、昨年のGI秋華賞(10月13日/京都・芝2000m)を制覇したクロノジェネシスは、年明け初戦の前走、GII京都記念(2月16日/京都・芝2200m)を快勝。渋った馬場をものともしなかった。

「京都記念は、相手にGI馬が不在で恵まれた感はありますが、古馬になっての初戦、それも牡馬混合戦だったことを考えれば、立派な結果。能力の高さを存分に見せつけたと思います。

4 / 5

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る