グランアレグリアが高松宮記念でディープ産駒のジンクスを吹き飛ばす (2ページ目)
グランアレグリアの不安材料として挙げられるのが、「初の芝1200m」という点。1400mをこなしたとはいえ、よりペースが速くなりがちな1200mに対応できるかが焦点になる。ただ、阪神Cでは前半3F33秒9、1000m通過56秒6のハイペースの中で、8番手追走といっても先頭から5、6馬身くらいの位置を馬なりで取れていた。もう少しペースが速くなっても対応は可能だろう。
血統は、父がディープインパクト、母が米GⅠジャストアゲームSの勝ち馬タピッツフライという良血。ディープインパクト産駒が芝のGⅠで勝利がないのは、この高松宮記念とスプリンターズSの1200m戦だけというデータもあるが、グランアレグリアにはそんなジンクスなど吹き飛ばしてくれそうなスケールの大きさを感じる。どんな走りを見せてくれるか注目だ。
もう1頭、中京コースの適性という意味で注目したいのがグルーヴィット(牡4歳/栗東・松永幹夫厩舎)だ。
同馬は、中京/芝1600mのGⅢ中京記念の勝ち馬で、中京/芝1400mのGⅢファルコンSでも2着に入っている。前走のLニューイヤーS(中山/芝1600m)7着など、ここ3戦の1600mでは掲示板(5着以内)に乗れずに敗れているが、これまでの成績を振り返ると、1400mでは3戦してダートで2勝、芝で2着1回と、3戦して連対率100%の数字を残している。さらなる距離短縮がプラスに働く可能性も十分で、稍重馬場やダートで勝利していることから、馬場が渋ってもマイナス材料にはならなそうだ。
2 / 3