スプリングSは伏兵4頭にご用心。3歳重賞は1番人気が未勝利で波乱再び (3ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

 2走前の未勝利戦では、早め先頭からの勝利。逃げ、追い込み、どんな競馬もできて結果を出せるのは、頼もしい限りです。同馬を管理する角居勝彦調教師も、『能力のある馬。子どもっぽさが抜けてきて、我慢して指示を待てるようになってきた』と、精神面における成長を認めています。今の充実ぶりなら、決して侮れませんよ」

先行力を生かして、皐月賞出走への権利獲りを狙うココロノトウダイ先行力を生かして、皐月賞出走への権利獲りを狙うココロノトウダイ 一方、木村記者は、ココロノトウダイ(牡3歳)を推す。

「前走のGIII共同通信杯(2月16日/東京・芝1800m)は、プラス12kgと緩めの馬体でした。それでいて、先行して、しぶとく5着に踏ん張りましたから、ここはもう一度、見直してもいいと思っています。

 人気のヴェルトライゼンデは、終(しま)いを生かす競馬をすると思いますが、悠長に構えていると、この馬に押し切られることも十分に考えられますよ。同馬を管理する手塚貴久厩舎としても、弥生賞で2着となった管理馬ワーケアが皐月賞には向かわない分、この馬に期するところもあるはずです」

 木村記者ももう1頭、気になる馬がいると言う。

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