荒れるフィリーズレビュー。その傾向からバッチグーな4頭を発見 (4ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 昨年7月にデビューしてから、月一走ペースで使われてきましたが、前走後に休養をとって英気を養ったことで、前腕のボリュームが増し、前後のバランスが格段に良化。稽古もビシビシとやれており、昨年とは別馬と言っていいぐらいに成長しています。スピードに加えて、パワーもあり、阪神の芝1400mは歓迎のクチ。さらに、血統や走法から、馬場不問で狙える点も魅力です」

 吉田記者ももう1頭、気になる馬がいると言う。

「武豊騎手が騎乗予定のミズリーナ(牝3歳)です。グランプリボス産駒らしく、パーツ、パーツがしっかりとシルエットに出ていて、馬体の柔らかみも十分。ストライドが大きくて、追って味のあるタイプと言えるでしょう。

 前走の1勝クラス(2月23日/京都・芝1400m)は、好スタートから好位置につけて手応えもよかったのですが、6着。終始、荒れ馬場の内ラチ沿いを回ったことが、手応えほど伸びなかった要因でしょう。

 しかし今回、スピード持続力が生きる舞台に変わるのは、同馬の柔軟性を踏まえても、間違いなくプラス。稽古の雰囲気もよく、楽しみです」

 2歳女王のレシステンシアがチューリップ賞で3着に敗れ、3歳牝馬戦線は戦国ムードが強まっている。そんななか、フィリーズレビューから新たなクラシック候補が登場するのか。ここに挙げた4頭も、その可能性は秘めている。

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