荒れるフィリーズレビュー。その傾向からバッチグーな4頭を発見 (3ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

ルーチェデラヴィタ(牝3歳)です。距離1400mのレースになって、見直したい1頭です。前走のGI阪神ジュベナイリフィリーズ(12月8日/阪神・芝1600m)ではイレ込みが目立って、まさかの最下位(16着)でしたが、レース後、4戦すべての手綱をとってきた池添謙一騎手が、『フケ(発情)がきていた』と強調。参考外の一戦と言えます。

 これまでの2勝は、1600m戦と1800m戦。今回、初の1400m戦になりますが、勝ったレースではすんなり先行していたように、距離対応の下地はあります。マイル戦のチューリップ賞ではなく、こちらに駒を進めてきたのは、陣営もそうした手応えがあってのことだと思います」

休養を経て、成長を遂げたヤマカツマーメイド休養を経て、成長を遂げたヤマカツマーメイド 一方、吉田記者はまず、ヤマカツマーメイド(牝3歳)を推す。兄姉にヤマカツエース(父キングカメハメハ)、ヤマカツグレース(父ハービンジャー)といった活躍馬がいる血筋で、同馬も期待の1頭と言える。

「父がロードカナロアとなって、この馬はマイル前後でかなり活躍できそうです。前々走のGIIIファンタジーS(11月2日/京都・芝1400m)と、前走の阪神JFでは、ともに高速決着となり、もうひと押しを欠きましたが、それでも4着、5着という結果でまとめているあたりは、素質の高さでしょう。

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