中山記念は無観客開催で波乱要素増。人気薄の2頭が思わぬ結末を呼ぶ (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO


中山記念での一発が期待されるペルシアンナイト中山記念での一発が期待されるペルシアンナイト「ペルシアンナイトは今回、およそ3カ月ぶりの実戦。これまでの成績から"叩き良化型"のイメージが定着していて、人気を落とすと思いますが、侮れない存在だと思います」

 3歳時にGIマイルCS(京都・芝1600m)で戴冠を遂げたペルシアンナイト。そのほか、GIで2着が3回、3着が1回あって、たしかにその実績は、前述の有力4頭とも引けを取らない。 

 ただ、マイルCS以来、勝ち星はなく、一昨年のこのレースでも、1番人気で5着に敗れている。それでも、推せる理由はどこにあるのか。太田記者はこう語る。

「2年前の中山記念の敗戦は、後方待機の競馬をして、前残りのペースに泣かされた格好。上がり3ハロンはメンバー最速の時計を記録しており、決して力負けではないでしょう。

 何より、今回は仕上がりのよさを感じます。CWで行なわれた2週前と1週前の追い切りでは、いずれもラスト1ハロンで11秒5という好時計をマークし、鋭い切れ味を披露。最終追い切りでも、併走馬を楽々と突き放していました。

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