阪急杯は、コースと血統が「ベストに近い」遅咲き6歳馬に期待 (2ページ目)

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 フィアーノロマーノは明け6歳となるが、南半球生まれのため8月21日の遅生まれ。5歳にして初めて重賞を勝ち、これまで14戦と大事に使われてきているので、今年の飛躍も期待される存在だ。

 次に血統を見てみよう。父ファストネットロックは、世界的大種牡馬デインヒル産駒で、オーストラリアでは2度、リーディングサイアーに輝いた成功種牡馬だ。現役時代は芝1000mと1100mの豪GⅠを勝利したスプリンターで、種牡馬としては英オークス馬クオリファイなどオーストラリア以外でもGⅠ馬を出している。

 日本ではフィアーノロマーノのほかにも、GⅢオーシャンS(中山・芝1200m)を勝ったメラグラーナを輩出。産駒は阪神/芝1400mで14戦4勝の好成績で、フィアーノロマーノ(1勝)、メラグナーナ(1勝)、ブラヴィッシモ(2勝)が勝利し、そのうちブラヴィッシモは2016年の阪急杯で3着に入っている。

 牝系も優秀で、母ハートアシュレイはミスプリークネスSなど米GⅢを2勝。伯父に米GⅠゴールドカップアットサンタアニタSのキューピッドなどがいる良血だ。阪急杯での重賞2勝目に期待する。

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