サンクテュエール、牝馬三冠なるか注目。
「理想的な成長」を遂げている

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 このあと、サンクテュエールはクラシック第1弾となる桜花賞(4月12日)に直行する予定。鞍上については、「おそらく全戦でコンビを組んでいるクリストフ・ルメール騎手になるでしょう」とトラックマンは話す。

 続けてトラックマンは、大一番に向けての、サンクテュエールの強みについてこう語る。

「これまでの3戦、すべて違う競馬場で走ってきましたが、スタッフは『入れ込むこともないし、馬体も減らないのは心強い』と感心しています。一つひとつの課題をきちんとクリアして、ここまできているようですね。まさしく理想的なステップを踏んでおり、不安なく本番を迎えられることが、最大の強みとなるのではないでしょうか」

 藤沢厩舎には将来を嘱望された3歳世代の牝馬が、今年もたくさんそろっていた。なかでも、順調に成果を挙げてきたサンクテュエール。春のひのき舞台でどんな走りを見せるのか、注目である。

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