2020.02.20

フェブラリーSはGⅠ未勝利馬が栄冠か。
東京ダートに強く血統もよい

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 東京に限らず、ダート1700m以下では9戦して7勝、2着2回と連対を外していない。レースぶりも、簡単に好位につけて直線で確実に伸びてくる安定性がある。南部杯よりも強力なメンバーが相手になるが、明け5歳を迎え、ここを目標に前走からじっくりと調整されてきただけに、成長も見込めるだろう。

 血統を見ると、父アドマイヤオーラ(その父アグネスタキオン)はGⅡ弥生賞勝ち馬。種牡馬としてはアルクトスのほかにクロスクリーガー(GⅢレパードS)、ノボバカラ(GⅢプロキオンSなど重賞2勝)と2頭のダート重賞勝ち馬を送っているが、自身にも産駒にもGIでの勝ちがない、いわゆる"マイナー種牡馬"と言える。しかし、妹に2010 年のJRA賞年度代表馬であるブエナビスタがいる良血で、血統的ポテンシャルは非常に高い種牡馬だ。

 母ホシニイノリヲはJRA新潟のダート1800mで1勝。近親に日本の重勝クラスはいないが、祖母コンキスタドレスは米GⅠアシュランドSで2着に入った実力馬だ。また、母の父シンボリクリスエスはフェブラリーSのサクセスブロッケン、チャンピオンズCのルヴァンスレーヴなど、ダートでも実績を残す種牡馬。血統的に、このレースを勝っても不思議ではない存在である。