2020.02.07

京都の重賞は大荒れ中。きさらぎ賞も
「パワー型」3頭が高配当を生む

  • 土屋真光●文 Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 こういうタイプは、それなりのペースで運ぶレースのほうが集中しやすく、再び重賞が舞台となるのも好材料。そんな難しい気性面も含めて、いかにもルーラーシップ産駒らしく、長くいい脚を使えるのも魅力です。加えて、父ルーラーシップは、今の京都のような馬場は歓迎のクチでした。その血は引き継がれているでしょうし、同馬はまだまだ伸びる余地があります。折り合えば、不発はないと思います」

 小田記者はさらにもう1頭、推奨馬の名を挙げる。「ディープ産駒的なキレが生きない舞台」と言いつつ、ディープインパクト産駒のストーンリッジ(牡3歳)に一発の期待を寄せる。

「ストーンリッジの兄姉を見ると、重賞戦線で活躍してきた馬の名がズラリと並んでいます。いわゆる『クズの出ない血統』で、しかも3歳から活躍できる血筋でもあります。

 そのうえで、全兄ボレアスはディープ産駒としては珍しく、ダートの重賞を勝っています。他の兄姉も、いずれも典型的なディープ産駒ではなく、むしろ”パワー型”で、時計がかかったほうがいいタイプでした。ストーンリッジも同様で、軽さがない分、翌週のGIII共同通信杯(2月16日/東京・芝1800m)に向かうより、今の京都でこそ、力を発揮できるのではないでしょうか」

 今年のきさらぎ賞は、過去の傾向どおり堅い決着で収まるのか。はたまた、昨年に続いて波乱が起こるのか。無論、今の京都の馬場を鑑みれば、期待するのは”荒れた”決着である。その立役者となる馬が、ここに挙げた3頭の中にいるかもしれない。