「2強」が見せた揺るぎない強さ。3歳牡馬ランキングはどうなった? (4ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

 3位もまた、前回と同じくマイラプソディ(牡3歳/父ハーツクライ)。同馬も、ここまで3戦3勝と無敗。ただ、2歳GIに出走しなかった分、上位2頭との差が広がった格好だ。

吉田氏
「サリオスと同じく、ハーツクライ産駒の大型馬。さまざまなコースに難なく対応しての3連勝は、素直に評価していいでしょう。レースを使うごとにスタートも良化し、GIII京都2歳S(2019年11月23日/京都・芝2000m)では、少しアオりながらも五分のスタート。枠の並び(8枠8番)と前半から無理をさせなかったため、後方からのレースになりましたが、勝負どころからスッとポジションを上げて、直線であっさりと抜け出すレースぶりには目を見張るものがありました。

 つなぎは通常の長さでも、クッションが適度にあって、胴長の馬らしく、大きいストライドで走れるのは魅力です。広いコース向きの印象がありながら、上手なコーナリングで、内回りの芝2000mで高いパフォーマンスを発揮できたのは、素質の高い証拠。2歳戦は無理せずに"ホーム(関西圏)"で戦って、年明け初戦でダービーへの布石となる(関東圏の)共同通信杯に挑む予定。クラシックをよく知る友道康夫厩舎らしいローテーションにも好感が持てます」

 4位も前回と変わらず、ワーケア(牡3歳/父ハーツクライ)がキープ。2戦無敗で臨んだホープフルSでは3着に敗れたが、選者の評価が急落することはなかった。

土屋氏
「ホープフルSは、スタートで他馬と接触する不利があって、現状のこの馬では、中山コースに適応し切れなかったこともあっての3着。まだまだ見限ることはできませんが、皐月賞では勝つイメージがしづらくなったことは事実です。ともあれ、距離面では2400mまでは優に守備範囲と感じられ、父が同じワンアンドオンリー(2014年のダービー馬)に似た雰囲気を感じます」

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