AJCCは大胆な乗り替わりで勝負気配漂う
「善戦マン」の大駆けにご用心

  • 大西直宏●解説 analysis by Onishi Naohiro

 中山コースも、過去にGIホープフルS(芝2000m)、GIII中山金杯(芝2000m)と2回走って、3着、2着と好結果を残しています。昨年のこの時期は、GII京都記念(2019年2月10日/京都・芝2200m)に出走して2着でしたが、今年はあえて中山に遠征してきた点に勝負気配を感じます。

 前走のGIIIチャレンジC(2019年11月30日/阪神・芝2000m)は、この馬としては珍しい大敗(10着)でした。これは、直線での不利が堪えたものだったのですが、同じ馬主(社台レースホース)のギベオンとぶつかる格好になって、2頭とも大敗してしまうという後味の悪い結果でした。

 そうして、今までは矢作芳人厩舎らしい騎手起用だったこの馬も、今回初めて外国人騎手に手綱を任せるという、大胆な決断がなされました。そこには、前走の"悪い流れ"を変えたいという気持ちもあるのでしょうが、「勝ち切れないレースが続いているので、この乗り替わりで何とか勝利がほしい」という、厩舎やオーナーサイドの強い決意が感じられます。

 矢作厩舎と言えば、昨年末は有馬記念とホープフルSという中山のビッグレースを、リスグラシューとコントレイルで連勝を飾りました。今、勢いのある厩舎ですから、善戦タイプのステイフーリッシュも今回、予想を超えるような走りを見せてもおかしくありません。

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