2020.01.25

AJCCは大胆な乗り替わりで勝負気配漂う
「善戦マン」の大駆けにご用心

  • 大西直宏●解説 analysis by Onishi Naohiro

 また、ブラストワンピースがここで復帰するということは、フィエールマン以上に立て直す時間があった、ということ。おかげで、トレセンに帰厩してからの動きも悪くありません。大型馬ゆえ、当日の馬体重だけはチェックが必要ですが、力を発揮できる態勢は整っているはず。その強さをあらためて示してほしいですね。

 次に注目されるのが、横山典弘騎手が久しぶりに騎乗するミッキースワロー(牡6歳)です。

 デビューから3歳の夏までは、菊沢一樹騎手がコンビを組んでいましたが、勝ち切れないレースが続いて、3歳秋のGIIセントライト記念(中山・芝2200m)で横山典騎手に乗り替わり。すると、皐月賞馬アルアインを破る快勝を見せて、初の重賞制覇を遂げました。

 以降、横山典騎手が主戦を務めてきましたが、昨夏のGIII七夕賞(2019年7月7日/福島・芝2000m)で再び転機がありました。その前走、GIIIエプソムC(10着。2019年6月9日/東京・芝1800m)で賞金加算が叶わず、七夕賞出走が急きょ決まったようで、先約があった横山典騎手に代わって、再度菊沢騎手とのコンビが復活することになりました。

 そして、この思わぬ巡り合わせによってか、ミッキースワローが2年ぶりの重賞制覇を達成。菊沢騎手に、初の重賞タイトルをもたらしました。

 その後の2戦は、レース展開やハンデ差などによって勝ち切れず、惜しいレースが続いています。やはり、能力が高い馬であることは間違いなく、今回は再び菊沢騎手から横山典騎手への乗り替わりとなりました。

 これまで、2度の乗り替わりのタイミングで重賞を勝っているミッキースワロー。中山・芝2200mというのは、セントライト記念を勝って、一昨年のAJCC、昨年のGIIオールカマー(2019年9月22日)で2着となった相性のいい舞台ゆえ、今回も好結果が期待されます。

 さて、今回の「ヒモ穴馬」には、ミッキースワローと同じく、乗り替わりという点が目を引く実力馬を取り上げたいと思います。中谷雄太騎手から、2年連続リーディングを獲得したクリストフ・ルメール騎手へと乗り替わる、ステイフーリッシュ(牡5歳)です。

一発ムード漂うステイフーリッシュ 3歳春のGII京都新聞杯(京都・芝2200m)を勝って以降、長く勝利から遠ざかっている同馬。それでも、GIはともかく、GII、GIIIクラスでは好走を繰り返していて、ここでも地力上位の存在です。